【腕振りの習得におすすめ!】子供のフィジカルを強くする!?「引っ張り合い」で身体の使い方を極めよう!


子供の時にどんな運動を行ったのかによって、

中学生、高校生、そして大人になった際のパフォーマンスが大きく左右します。


その際に気を付けたいのが、「型にはめた動き」です。


例えば、陸上競技で重要視されている腕振り

参考書やかけっこ教室などでは次のように紹介されています。

・目線の高さまで親指を上げる

・腕を大きく振る

・肘の角度は90度に固定する など


確かにこのやり方で走れば足を速くすることが望めるかもしれません。

しかし、この方法のやり方だけしか知らなければいずれ「なんでこのやり方が良いのだろう」と疑問に思ったり、他の選択肢をなくしてしまいます。


その為、幼少期には多くの経験をさせて自然と自分自身に合ったやり方を身に付けさせることが重要です。特に腕振りに関しては、次に紹介する「引っ張り合い」でコツをつかむことが望めます。

〈この動画は 日本体育協会「アクティブ・チャイルド・プログラム」 様の作品です〉


■なぜ、この練習が腕振りの効率を高めることができるのか

体幹部の役割としては安定や姿勢の維持がイメージしやすいと思います。

しかし、常に力を入れている状態では「ぎこちない動き」や「硬い動き」に繋がる恐れがあります。


この練習の良い点としては力を入れる局面と力を抜く局面があることです。

言い換えると、脱力と固定を使い分けることができるところです。


また、引く動作で使われる背中の筋肉も同時に鍛えることができ、

背中を使った腕振りが走りの推進力を引き上げることがに繋がります。


■走るだけではなく他のスポーツ動作の向上にもおすすめ

この身体の使い方はスプリント時だけではなく、コンタクトプレー時など、多くのスポーツで必要となる能力です。その為、体幹部を「鍛える」だけではなく、しっかりと上手に「使える」ようにする為の練習でもあるのです。


動画ではこども向けの練習だと思われがちですが、この身体の使い方はトップアスリートでも応用している技術が詰まったトレーニングとなっています。それでは、次のやり方とポイントについて見ていきましょう!


■やり方とポイントについて

やり方としては、2人1組となりタオルを引っ張り合います。その際、足幅は肩幅で少ししゃがんだ姿勢(パワーポジション)にて行います。ポイントとしては、ただタオルを引っ張るのではなく、身体の締めを意識する。その為に体幹部に力を入れることや背中の筋肉を使うことを意識しましょう。


また、様々なやり方で行うことにより、自分の得意な場面を見つけることができます。

多くの刺激を身体に覚えさせることによって、身体の「感覚」を鍛えることが望めます。

例えば、タオルを2つから1つにする、足幅を肩幅から前後(スプリットスタイル)にする、

2人1組から3人1組にするなど。


ジュニアトレーニングとして活用するのにおすすめですが、先ほどにも紹介したようにスポーツ動作の基礎である「身体の締め」を鍛えることが望めます。その為、こどもだけではなく大人のアスリートまでおすすめなトレーニング内容だと思います。


フィジカルをより強化したい方やスプリント時の腕振りをもっと効率的に動かしたいという人などは是非参考にしてみて下さい!


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